9月25~26日、諏訪広域連合議会定例会が開催された。広域連合とは市町村が単独で行うことが困難であったり、事業が広範囲にわたって行われる場合に対処する機関である。主な事業は特別養護老人ホーム、救護施設、介護保険、広域消防などである。
9月の定例会は、前年度の決算認定が主な議題である。その中で25年度末をもって特別養護老人ホーム「恋月荘」が長野県厚生農業協同組合連合会へ移管され広域での最終決算の認定が議論を呼んだ。
25日の議会開催前の全員協議会には移管先となった厚生連富士見高原医療福祉センターの井上統括院長が出席して現状の報告と、今後の新施設の建設構想について説明した。新施設は平成28年までに富士見町境の境小学校の隣接地に計画している。敷地は現在の2倍となる。また現在は4床室の大部屋であるが、新施設はすべて個室のユニットタイプ(個室がいくつか集まってそれぞれグループごとに管理する)となる。また小学校と接しているので児童との交流の場所も設ける。更に敷地が広大であるので農園を設ける、などの構想が語られた。井上院長は以前からこのような施設(老人ホーム、障害者施設など)は人里から離れた場所に造られてきた。しかし、これはおかしい。もっと街中に造り健常者との共存を図るべきだと主張してきた。小学校に隣接することは正に的を得ていると感ずる。
私は福祉環境常任委員会の委員長を割り当てで仰せつかっている。委員会の中では共産党の委員から「全室個室は利用料金が高くなる。大部屋を希望する利用者もいる」「本来公的な機関が施設を持つことの意義が大きい。それを手放したことは認められない」などの意見が出され認定には反対したが採決では賛成多数で認定された。
共産党の皆さんが言うように「恋月荘」をこのままの状態で維持していたらどうなっていただろうか。施設はすでに40年が経過し、その中で生活することは劣悪な環境状況である。入居したまま建て替えるには別の場所でなければならず、現在の広域連合にはそれだけの資金はないに等しい。富士見高原医療福祉センターは病院以外に特養、グループホーム、老人保健施設4施設、を運営しており福祉施設運営に関しては長野県でもトップクラスである。また医療面でのサポートが充実され入居者が安心して生活ができる。計画では診療所も併設する。
共産党議員は弱者(低所得者)切り捨てと言うが大部屋希望者には系統で運営している特養(こちらは大部屋有)または老健へ一時的に入居してもらうなど対応は十分可能であるとの説明もあった。
厚生連への移管は結果的に最善策だったと考える。
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プロフィール

加々見保樹

Author:加々見保樹
山梨県との県境、長野県富士見町葛窪の住人
現在富士見町議会議長です。

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