2016/09/24

映画 EIGHT DAYS A WEEK

昨日、ロン・ハワード監督 映画『EIGHT DAYS A WEEK』を見てきました。ビートルズのデビューからの足跡が鮮明に描かれたドキュメンタリー映画である。イギリスでデビュー後立て続けにヒットを飛ばし、アメリカへ進出。その爆発的人気を得て「週に8日間働くようなクレイジーな日々」を最初描いている。アメリカのエドサリバンショウに出演し一気にその人気に火が付き、コンサートを見たい多くのファンに応えるため何万人も収容できるスタジアムでのコンサート。圧巻は当時ニューヨークヤンキースの本拠地「シェアスタジアム」での65,000人集めてのコンサート。観衆の金切声、泣き叫ぶ悲鳴などでほとんど演奏は聞こえなかった。当時は会場にPAシステム(会場に音が適切に届くシステム)などなく、VOX製のアンプの容量を大きくするくらいしかできなかった。映画の中でドラムスのリンゴ・スターは目の前で演奏しているジョン、ポール、ジョージの音さえ聞こえず、「彼らの動きで今ここを演奏していると判断しドラムをたたき続けた」と述べている。
映画で初めて知ったことだが、1964年アメリカ南部を訪れたときのエピソード。彼らは人種差別が行われている会場で演奏することになったのだが、座席を白人と黒人に分けるという方針を拒否し、分けるなら演奏しない。コンサートをすべて拒否すると言い張った。その当時のアメリカは、公共施設はすべて人種によって分けられ、電車の車両も分けられていた。それが当たり前であった。結局プロモーターが折れて席の隔離は撤廃された。映画でそのコンサートに行った黒人の歴史家キティー・オリバーが「私にとって、ビートルズのコンサートは“違う人々といる”という初めての経験だった。でも“違い”なんてたちまち消えると知った」と涙ながらに語っていたシーンは特に印象的だった。
エンディングクレジットが流れた後、おまけで、シェアスタジアムのコンサートが役30分間流れた。今の技術で当時の映像を4K画像に修復し、音も最新技術で雑音等を排除し臨場感あふれる映像に仕上がっていた。そして何より感心したのは、あれだけの最悪の環境下で彼らの演奏テクニックの素晴らしさである。リアルタイムでビートルズを体験した私は当時に思いを巡らし涙が出そうになった。良い映画を見させていただき夢のような140分間であった。
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プロフィール

加々見保樹

Author:加々見保樹
山梨県との県境、長野県富士見町葛窪の住人
現在富士見町議会議員です。

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